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為替eワラントの取引

為替eワラントの買付と売却 為替eワラントは、取扱証券会社を通じて買付・売却します。為替eワラントは、通常の債券とは異なり、マーケットメーカーであるゴールドマン・サックス社が提示する価格でいつでも売買できます。為替eワラントは、同時点で比較すると買付価格の方が売却価格よりも高くなっています。その差を「スプレッド」といい、ゴールドマン・サックス社の利益となります。また、取扱証券会社に手数料を支払います。

為替eワラントそのものは必ず「買い」から入りますが、為替取引として考えると「コール」が対象通貨の「買い」(先高期待)、「プット」が対象通貨の「売り」(先安期待)に相当します。

なお、ニアピン型は米ドルのみで発売され、予想為替レートに近い「ピン価格」のニアピン型為替eワラントを購入します。ピン価格から1円以上外れると満期日には無価値となります。

為替eワラントは満期日前にも売却することができます。一般に、コール型の場合は原資産の価格(実際の為替レート)が上昇していれば、為替eワラントも値上がりし、プット型の場合は実際の為替レートが下降していれば、為替eワラントが値上がりします。為替レートが変化しない場合、満期日が近付くにつれて、ボラティリティに由来する時間的価値が減少するため、為替eワラントの価格は下がります。これは、為替eワラントで利益を得る機会が減るためと考えることができます。

なお、為替eワラントには他のeワラントとは大きく異なる点があります。高金利通貨のコール型の場合は、金利による価格上昇(金利に由来する時間的価値の増加)を見込むことができます。この場合は、満期日が近付いてもボラティリティに由来する時間的価値が減少しないディープ・イン・ザ・マネーの為替eワラントを利用します。

自動権利行使 満期日にイン・ザ・マネーとなっている場合のみ自動権利行使され、精算が行われます。自動権利行使の場合、手数料はかかりません。コール型では満期日に為替レートが権利行使価格を上回っている時、プット型では満期日に為替レートが権利行使価格を下回っている時、その差額×原資産数を得ることができます。アウト・オブ・ザ・マネーの場合は権利行使を放棄することになり、為替eワラントは無価値となります。ただし、現在の税法上、自動権利行使による損益は雑所得、売買による損益は譲渡所得となりますので、通常は譲渡所得とした方が有利です。

投資方法 どの通貨が(円に対して)値上がりしそうか、値下がりしそうか予測し、銘柄(米ドル、ユーロ、豪ドル、英ポンド、加ドル、NZドル、南アフリカランド)とコールかプットかを決めます。次に、満期日と権利行使価格を選びます。満期日までの期間が長い方が安全です。通常、為替eワラントは時間の経過と共に価値が下がりますが、この下がり方は、満期日に近付くほど大きくなります。

権利行使価格が為替レートよりも著しく低いコール型や著しく高いプット型(ディープ・イン・ザ・マネー)は、価格変動が為替レートの変動に完全に比例しますが、価格が高いため、手数料も余計にかかります。

ただし、上述の高金利通貨のコール型の場合は、金利による価格上昇(金利に由来する時間的価値の増加)を狙って、外貨預金的に投資することができます。

逆に権利行使価格が為替レートよりも著しく高いコール型や著しく低いプット型(ディープ(ファー)・アウト・オブ・ザ・マネー)は、デルタが0に近いため、価格の上昇が見込めず、利益を得ることが困難です。

従って、
1.権利行使価格が為替レートに近いものを選び、値上がり益を得る。
2.ディープ・イン・ザ・マネーのコール型を購入し、長期間で金利相当分の利益を得る。
3.やや価値の低い為替eワラントを購入し、暴騰・暴落を期待する。
などの投資方法が考えられます。

為替eワラントの特徴として、ワラント価格の上昇時はデルタが1または−1に近くなり、為替レートに連動して価値が増大します。ワラント価格の下降時はデルタがだんだん低くなりますので、為替レートが逆に動くことによる損失は小さくなります。このことを利用して、外貨預金や外国為替証拠金取引のリスクヘッジとして利用することができます。この場合は、デルタ(と原資産数)を使って必要な為替eワラントのワラント数を計算します(デルタヘッジ)。例えば、外貨の買い1万ドル、為替eワラント(プット型)のデルタが-0.5、原資産数が5の場合、必要なワラント数は10000/(0.5*5)=4000となります。

また、同じ権利行使価格のコール型とプット型を両方購入すると、為替レートがどちらに変動しても利益を得ることができます(ストラドル)。異なる権利行使価格のコール型とプット型を組み合わせると、少額の投資で、為替レートが大きく変動した時に利益を得ることができます(ストラングル)。ただし、満期日が近付くと両方とも価値が下がりますので要注意です。


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